お金の話-投資について その1

FP

投資という言葉に日本人はアレルギーがあるという話をよく聞きます。
私もかつてはそんな感じで投資なんてギャンブルのようなもので
危ないから手は出さない、って思ってました。

私がイメージしていた投資は
一日中チャートとにらめっこして、買いだー!売りだー!
ってやってるようなイメージでした。
いわゆるデイトレーダーです。
でも、これは投資というより投機で、
ハイリスク・ハイリターンを許容して
短期取引するものでした。

NISAやiDeCoで行うような投資は掛け金を積み立てて
時間をかけて資産を増やしていく長期的なもので
まったく性質の異なるものでした。
このことに気づいたのはフリーランスになってから
節税対策としてiDeCoのことを調べ始めたことが
きっかけではありますが、
同じくらいの時期にある本に出会って
より投資に興味を持つようになりました。

それがこの本です。


「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)」

小説仕立てになっており
主人公の中学生がお金に関するミステリーを解き明かしていくような
筋立てになっています。
中学校でとあるクラブ(そろばんクラブ)に入って顔見知りとなった
数人の子供たちがクラブ顧問の先生から出された課題(お金にまつわるもの)
を解決していくのですが、
悩む生徒たちに先生が与えるヒントや解説がまさしく
経済というものの根本の仕組みのお話だったりするのです。
そもそも著者の高井浩章さんは経済学者で、
もともとこの本は娘さんに向けて書いた本だそうです。

この本の中で投資にまつわるお話も出てきます。
「お金にはたらいてもらう」という話です。
投資は個人だけじゃなく、企業や銀行、政府も行っており
お金は世の中をぐるぐる循環している(旅をしている、というような表現でした)

投資というと投資家が儲かるのどうのって話になりますが
それだけではなく企業にとっても大事なんだよ、
っていうことを教わる機会を与えてくれます。

物語の後半では「信用創造」に関するお話も出てきます。
今の経済の根幹をなす考え方ですが、
それをわかりやすく伝えてくれます。

内容的には中学生にもわかるレベルのものになっています。
深く知りたい人には不向きかも知れません。
でもこの本で私は多くの気付きを得ることが出来ました。

次回はもっと投資にフォーカスした本のご紹介です。

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